モンスター♂コックス、珍メンバー参入!

早朝のブリジットポート

「騒がしい街も、朝は穏やかなものですね」

「今度朝のお散歩しようよ。気持ち良さそうじゃない?」

二人が(というよりフェンリルが)珍しく普通の会話をしている。フランス効果だろうか?

 

 

 

帰宅後はすぐにペットの元へ

「プポー、元気にしてた?」

 

「嗚呼・・寂しかったでしょう?」

「ニャー」

健康状態も良好のようでほっと一安心!

 

と、プポと戯れていたフェンリルの携帯に章治からの着信が

「チャオ!おフランス帰りのフェンちゃんだよ!」

「フェンちゃん、そろそろモンスター♂コックスの活動始めようよ!」

どうやら以前話のあったバンド活動についての内容らしい

 

「・・あー、そんな事もあったね

・・ボクは泊めて欲しかっただけなんだけどね!」

 

まぁいいじゃない。それよかメンバー集まったから紹介したいんだけどさ」

「メンバー?」

「そ!ホジョ入ってくれるって!で、あと俺の高校からのお友達が一人ね。」

「どんな人?」

長州○力に似てる。でも歌もギターもドラムも上手いから。あ!そうそう!

髪の事はそっとしといてあげてよ?繊細だから

「で、いつ紹介してくれるの?」

「今日。全員でそっち行くからよろしくね?」

「はぁ!?ボク達今日帰ってきたばっかなんだけど!・・・・また電話きれた・・」

 

相手の話は聞かない。それが章治なのだ

 

 

 

と、早速誰かが訪ねて来たようだ

「・・・あのぅー!すみません!あのー!」

 

「あっ・・初めまして、コウヘイって言います!よろしく。」

どうやら彼が新メンバーらしい

「チャオ!コリキちゃんだよね?

え!?あー・・、まぁ、そうですね、ハイ(・・・章治・・・)

 

早速髪の毛について触れる。

章治の【そっとしておいて】は【いじってね】という事なのだ!

「整髪料はつけない方がいいよ?頭皮つまっちゃうから」

「ご心配頂かなくても大丈夫ですから!僕フサフサですから!」

「いい育毛剤あるよ」

「結 構 です!」

 

 

間も無くホジョも到着

「先入ってんぜー」

「あ、やっぱり紹介して下さい・・ちなみにお幾らくらい・・」

「うん、中で待っててー。あ、コリキちゃんウソだよ。ボク育毛剤の事知らない」

 

初対面でからかわれるコリ・・コウヘイ。なかなかのキャラの様だ

 


 

 

「ねー!ジャムしようよー!」

 

コリ・・いえ、コウヘイさんはお仕事は何をなさっているんですか?」

「あ、パブを経営させて頂いております。良かったらご主人と飲みに来て下さい、ハイ!」

「それはいいですね。ホジョさんもいかがです?」

「アンタの旦那、ヤキモチすげぇの。だから遠慮しとくわ」

「そうですか。それは残念です。あ、コリ・・いえコウヘイさん、後でカクテル作りなど教えて頂けますか?」

「あ、僕で良かったらいくらでも。あと、もうコリキでいいですから。


 

 

「あ!コリキちゃんきてくれた!」

「上手いですね。でもチューニングずれてるみたいです」

「チューナーないの」

「あ、じゃあ僕がやりますんで。あとチューナーなら今度あげますよ」

「え!耳で出来るの!?スゴイね!スーパーコリキ様って呼んでいい?」

「あの、全然うれしくないんで。コウヘイなんで。」

「コリーキちゃん♪コリーキちゃん♪」

「うざいわ!わざわざ弾かんでもいいわ!」

 

 

ジャムの後はお食事タイム

今日の食事はカッツェ特製の点心。大好物らしくホジョが大喜び!

 

 

フェンリルも遅れて皿を取りにくるが、そこで携帯が鳴る

 

「フェンちゃんごめんね?」どうやらまた章治かららしい

「あ、章ちゃん?どうしたの。みんな来てるよ?あと後ろウルサイね」

「今パチンコ屋来てんだけどさ、無茶苦茶出んのよこれが!」

「だから?まさか来ないとか言わないよね?」

「言う」

「死んで!もう死んで!ホジョなんかゲームし始めちゃってるよ!」

 

いつだってマイペース。それが章治なのだ。

 

と、そこである事にカッツェがふと気付く

「(コリキさんはどちらへ行かれたのでしょうか?)」

 

 

「あの・・・ねこ様、僕トイレにいきたいんですけども・・どいて頂けませんかね?」

ケルベロスが地獄の番犬よろしくトイレの前に立ちふさがっていた

「あの、僕はけっして爪とぎ棒じゃないんで・・・このスーツ一張羅なんで・・・あ!ちょま!」

 

「ケルベロス、その方はお客様ですよ」

 

カッツェの鶴の一声。間一髪でコリキは漏らさずに済んだのだった

 

 

 

そして無事トイレを済ませたコウヘイはカッツェの願いでカクテル作りを教える事に

「私、これしか出来ないのです。」

いきなり派手な技をかますカッツェ

ビックリだわ!・・あの、僕が教える事なんて何一つないです。はい。」

「ご謙遜なさらずに。もっとすごい事お出来になるんでしょう?」

出来るかァーッ!あと火、こっちに向けないで下さい。僕の髪が燃えてしまいます

 

 

 

こっちはこっちでゲーム対戦。いい加減バンド活動しろ

「あ!ホジョずるい!」

「バーカ、勝負でずるいもクソもあっかよ」

「バーカ!ホジョのバーカ!」

「お前がバーカ!ヘタクソー」

「あ、次は罰ゲームアリで勝負しようぜ。お前負けたら女房の前で歌えよ。スイッチの歌」

「何それ?」

「おかまバーで歌ってたろ?

・・・スイッチがなに?スイッチがなに?前立腺を「あーあーあー!ストップ!ストップ!」

「何ですか?その歌」

「なんでもないから!カッツェたん気にしないで!」

 

 

その頃のコウヘイ

「ねこ様、これでよろしいでしょうか・・?」

「ナオー!(もっとやれ!)」

 

 

あっという間に時間が過ぎ、晩御飯タイムへ

「コリキちゃんおいしい?ボクが作ったの」

「あ、美味しいです。もう一皿頂いても宜しいでしょうか?」

「いいよー!どんどん食べてね!」

 

ご飯の後はもちろんデザート!

「アイスー、おいしいアイス屋だよ~・・・・ハァ・・・

 

 

「溜息付きながら商売など舐めていますね」

プンスカしながらもとりあえず買うカッツェ

「す、すみません・・・・」

「ハハ!流石のおじちゃんもカッツェたんには敵わないね!」

「・・・お前にも敵わねーよ・・・ホントなんなの?お前ら・・・」

「まぁまぁ。きっとおじちゃんにも良い事あるよ!」

 

「無い様な気がする。うん。」

 

 

 

「あの・・・お味はいかがでしょうか・・・カッツェ様・・・」

「ん。まだまだですが果汁たっぷりになりましたね。及第点です」

「あの・・そろそろ失礼しても・・?」

「今日はもういいですよ。有難う御座いました。」

「うへへー!ボクなんでも美味しい!」

 

 

 

そして無事?一日が終わった

「今日はおもてなしありがとね!」

「おや、そんな事も言えるのですね。・・・そういえば子供はお好きですか?」

「子供?好きだよ。綿菓子みたいで可愛いもの」

「そうですか。ところで今日・・します?」

「え!いいの!?やる!!やるやる!!!」

 

初めてのカッツェからお誘い。一体どうしたというのか。

まさかフランスでの呪いが続いているのだろうか?

「なんかニコニコしてるねカッツェたん。かわいい!」

「ふふ。今日はいい夢が見れそうです」

「今日は福の神っぽい人も来たしね、フフ!」

「コリキさんですか?お団子みたいでしたね、ふふ」

 

カッツェの、このご機嫌っぷりは呪いによるものに違いない。あとコリキ効果。

 

 

次回もお楽しみに!