3日目 たかり屋とクレーマー
また寝坊。とうとうクビになってしまったフェンリルはとりあえず猫と遊ぶことに
「プポー、あーそぼ!」
「ウニャウ・・・」
「・・・あれ?お前なんかついてる!ノミじゃないの!?」
どうやらプポは自律型ビットを装備したらしい
仕方ないのでノミシャンプーしてあげることに。
「プポー、そんなカワイコちゃんだったのー?ノミもらってもいいって思っちゃう位?」
とんだ誤解である。
プポは散歩中に貰っただけなのだが、フェンリルは自分の経験談でもしているのだろうか?
「ノミは捕れましたか?」
「うん!家と同じでピカピカだよ!」
「ピカピカなのは結構ですが・・・・貴方、付いてますよ。尻尾に。」
「え!?」
「嫌ですねぇ。どこから貰ってきたんですか?ねぇ、プポーネ」
「ナーオ(ボクはピカピカだもん!)」
「ちょっとォ・・なにボクに発射してくれちゃってんの・・・」
ちょっとしたお返しである。
ビットの撃墜に成功したフェンリル。次はカッツェに連れて行かれた先で大喜び!
「やった!届いたんだ!」
「・・・何ですかこれは。というか何故許可もなしに買うんですか?」
「家よりマシでしょ。これね、タトゥー専用マシンなの!」
「知ってますよ。で?貴方が入れるんですか?」
「うん!もうロックバンドでもやろうかなって。売れっ子になってウハウハ!」
「売れますかねぇ・・・」
「・・・ロックバンドでしょう?猫はどうかと思いますけど」
「馬っ鹿だなぁ!自分が愛するものを入れるのがロックなんだよ~
ボク、カッツェちゃん命だし!へへっ」
「・・・・まぁ嬉しい。怒りが込み上げてきますね」
「はい出来ました」
「・・・・・・なぁに?これ・・・・・」
「猫のようなラマですかね」
「もはやラマですらないよ!!!ほんとヒドイ・・・!消して!そんでスグやり直して!」
「あーもう、面倒臭いですね・・・」
「これでいいですか?ッチ、うぜーな」
「え?今なんか怖い事言った?やっだー!これ可愛い!そしてボクも可愛い!」
とりあえずタトゥー、無事終了
タラリランッタラン♪
突然軽快な音楽と共にアイス屋が登場
着替えが済んだフェンリルはアイス屋に一目散!
「(ここの家金持ちそうだな~・・お!住人が来たな!買ってくれよ~)」
「いらっしゃいませ!果汁100%アイスだよ~!」
「ジェラートないの?」
「いや~、ジェラートはウチ扱ってなくって・・って、、、え・・・ジェラートって・・・まさか・・・・」
「おじちゃん、ほんとにジェラートないの?・・・ってあれ?」
「ツインブルックにいたアイス屋のおじちゃんじゃない?」*少年記参照
「違いますぅー!!断じて違いますぅー!!!」
「ちょっとォ、感じ悪いよ?何で嘘付くの?忘れるとかありえないんだけど」
「いや知らねぇし!?マジ勘弁してくんない!?」
「それ以上シラ切ったら知らないよ。この車に巨大うんこ描く」
「ッアー!!もう!!相変わらず腹立つなお前は!!!」
「ホーラ、やっぱり覚えてた」
「てか何だよその耳と尻尾?仮装大会でもやってんのか?プw」
「バカにしてるの?これでもボク狼人間なの。大人になったから生えたの」
「え?何?それって流行ってんのか?wつかノミとかいそうだよな、お前www」
「何してるんですか?」
「(ええ!?今度は猫人間!?)」
「カッツェたん…このおじさんが獣人バカにすんの…ボク、アイスが食べたいだけなのに…
ううっ…!!!」
「(でたよ!!!嘘泣き!!!)」
「それは許せませんね。謝罪として、タダで一番高いものを彼に与えるべきです」
「もちろん私にもですよ」
「はい・・・(何?この眼力!?超怖いんだけど!!!)」
「うへへー、やっぱりウサギさんおいしいー」
「(なんで来ちゃったのかなー・・・エフフフフ・・・)」
ポイッ!
「・・・なんですかこれは。」
乱暴にアイスの棒を放り捨てるカッツェ。どうしたのだろうか
「ちょっと貴方。」
なにやら言いたいことがあるらしい
「は、ハイ!!なんでしょう!?(今度は何だよ!?)」
「果汁100%ではないのですか?嘘表記も大概にして下さい」
「え、あ、あの、、、濃縮還元ってことでして・・・」
「知りませんそんなの。お詫びとしてもう一つ下さい。当然の権利です」
「まったく。今度は本物をお願いしますよ。逃げる事は許しません。」
「・・・はい・・・」
フェンリルに続いてカッツェにまでたかられたアイス屋。彼の運命はいかに!?