カッツェのキャベツ畑

パーティーの翌日

疲労感?を漂わせたカッツェがスパに行きたいというので連れて行く

「スパで何するの?」

「スウェーデンマッサージ深部組織マッサージ海草フェイシャル火山泥入浴です」

「ず、ずいぶんと贅沢なさるんですね!」

「悪いですか?」

「いえ!どうぞごゆっくり!!」

 

 

「ボクもフェイシャルとか受けたい!」

「貴方には必要ありません。無駄です。ああ、一階の本屋でこれ買っておいて下さい」

「なにこの紙?」

「店員に渡して これ下さい って言えば良いんです。わかりましたね?」

 

 

「(暇だなぁ。ここで待ってろって言われたけど・・いいや!散歩しよ!)」

 

「あ!アイス屋のおじちゃんだ!」

 

「なんか用?」

「ちょっと、冷たい!」

「そりゃ冷たくもなるよねーお前はガキの頃から変わらずうっざいしタカるしおまけに猫人間まで沸くしそれがまたお前より性質が悪いわ怖いわで散々だよねー」

「その棒読み流行ってるの?」

「あーもう!うっざい!なんなの!?」

「うさぎアイスちょうだい。5シムオリオンしかないけど。」

「・・なぁ、ところであの猫人間ってお前の同居人?」

「カッツェたん?ボクのお嫁さんだよ」

「・・・・・ハァ!?あいつオスだろ??そりゃ綺麗な顔だけどさ、オスだろ?

「うん。オス猫。でも美人だからいいじゃない。ボクこだわらないから」

「あっそ・・・。で、そのカッツェたんはどこにいんだよ」

「ああ、今エステ中だよ。まぶたにキュウリ乗せて喜んでるんじゃないかな。ハハッ!


「おじちゃんオマケありがとー!」

「いーよいーよ。どうせかーちゃんからタカられてんだろ。頑張れよ」

「うん。あ、今日もウチに寄ってね!カッツェたん楽しみにしてるみたいだから」

「・・・あの。すごく嬉しくないんだけど。迷惑なんだけど。」

 

「あ、言われてた本買うの忘れてた!じゃあね!おじちゃん」

 

 

 

そして7時間が経過

暇な時間、フェンリルは言い渡された本を読んでいた

「ちょっと、終わりましたよ。何勝手に読んでるんですか」

「カッツェたん・・・この本全部・・・」

「妊婦の本です。どうやら私、妊娠したみたいなので」

 

衝撃の事実、発覚!

 

「に、妊娠!???ちょっと!誰の子!?プポ?プポなの!?あ~~~~あのクソ猫!!玉取るわ。もう玉ぶっこ抜くわ。去勢してやるお!あばばばばばば!!!!

「ちょっと・・・落ち着いてください」

「これが落ち着いていられr・・・ん?そういやカッツェたんオス猫だよね・・?」

「そうなんです。」

「じゃあなんで・・?」

「夢を見たんです。

アレ?このマスコンの人工授精って何?男でもこのメニュー選べるんだ?フーン。種も選べるんだ?フーン。面白そうだからやってみよ。フェンリルの子供ほしいって言ってたし。種はイジワルし・・・ないでフェンリルで・と。・・・ちょ!なんか身体が透明になったんだけど!こわい!どうしよ!あ、なんか男用の妊娠服ある・・入れよ。あ、透明じゃなくなった。よかったー。

 ・・・・・という夢です。

「へー!それで妊娠したんだ!スゴイ!で、種はボクだからいいとして

・・・ドコから出るの?赤ちゃん。

「だから本を買って調べるんですよ」


「ヌーコターンがー妊娠したよ♪ボークの子をォー妊娠したよ♪

たーしかーにセッ○スしたけーれどォー♪はーげしくアンアンしたけーれどォー♪」

「○すぞ」

「あーかちゃーんはーどーこから来るの?くーわしーくはーどーこから出るの?

お尻かな♪お尻かな♪」

「お前を消す。絶対に消す。」

 


 

 

 

「ボクはお腹の子のパーパなんだぞ!嬉しくてちょっと歌っただけなのに殴るなんて!

・・・親父にもぶたれたことないのに!・・ふふ!言っちゃった!名言キタコレwww 

・・・あ、痛い。ほっぺ痛い。・・・切れてるわ、これ絶対口の中切れてるわ。痛いもん。」

 

ブツクサいいながらも子供部屋をせっせと用意

 

・・猫型人間(オス)の出産は今時珍しくありません。放っておいてもシャランラー!みたいな感じで産まれるので心配ご無用です。もしパートナーなどにどこから産まれたか?などと聞かれたら"オレのキャベツ畑からだけど?"と答えておきましょう。後は知りません・・・・なるほど。わかりました」

 

こちらも準備は出来た模様。もうこれで安心!

 

 

アイス屋も約束通り来た

「あ、いらっしゃい・・ってちょ!!なんだあの腹!!!

「カッツェたんね、ボクの子を妊娠したの」

は!!??何その超展開!?・・オスだろ!?あ、頭痛くなってきた・・・なんか頭パーン!ってなりそう・・」

 

「田舎者はこれだから困ります。今時珍しくもないんですよ?」

さっき手に入れた情報を、さも知っていたかのように惜しげもなく披露

「え・・マジで・・?俺、騙されてないよね!?ね!?

「騙してなどいませんよ。それとも・・・

私がをついているとでも・・・?」ゴゴゴゴゴ・・・

「いえ!とんでもない!滅相もない!!」

「だったらウサギさんを寄越すのです。さぁ、早く・・!」

「あ・・・じゃあ・・・これをどうぞ!

「なんです?それは。見た事ないアイスですね」

「これはVIP用の隠しメニューでして・・これ、添加物ゼロのアイスなんです。お腹の子にもこっちがいいんじゃないかと。ああ、お代はいいですよ。大したものじゃないけど・・・お祝いです。どうぞ。」

「・・・・」

 

「・・・美味しいですよ。とってもね。・・・・ありがとうございます」

「(で・・・デレた!!)そ、それは良かった・・・!」

「ウサちゃん美味しい!ん?カッツェたんのアイス違う・・・あれ?泣いてるの?」

「泣いてません。まつ毛が長すぎて目に入っただけです」

「ふーん。ね、ボクにも一口ちょうだい!」

「あげません。絶対に。」

「けち!!」

 

 

 

 

「カッツェたんの涙、初めて見ちゃった。おじちゃんもイイトコあるよね。きっとボク達の事応援してくれてるんだよ。・・・・でもカッツェたんが泣いた本当の理由はさ、

・・・・きっとすんごく美味しいアイスだったからなんじゃない!?あれ絶対そう!

あーあ、食べたいなー。でもボクのおこづかい(5シムオリオン)じゃあ買えないよね・・。

ねぇプポ、ちょっとだけおこづかいアップするように言ってくんない?おやつあげるから」

 

 

男はいつだってバカな生き物である。

 

 

次回「フェンリルの脳みそは5mg」お楽しみにね!