1日目 ペットは飼い主に似る
フェンリルが朝の散歩から戻ると家が変わっていた。
「ちょっと!どういうこと!?」
「いやはや、今の技術は素晴らしいですね。あっという間に家を入れ替えですよ」
「そうじゃないよ!!なんで相談もなしにこういう事するのかって聞いてるの!」
「いいじゃないですか。私のお金で買ったのですから」
「ボク達のお金!夫婦なんだから!それに今まで通りにはいかないからね。関白宣言!」
「ヤな男ですね。あの家飽きましたし、別にいいでしょう?」
「ヤな男!?・・それにね、ボクは気に入ってたの!」
「あーもう、こうすればいいのでしょう?」
「ちょ・・カッツェたん!?んんん!」
「また~そんな事言って~今夜頑張っちゃう!?」
「頑張るって何をですか?」
「そりゃセッk「こっちへいらっしゃい!」
「へ!?」
「貴方の相方は玄関にいますから。あ、名前はプポーネです」
「ちょ・・意味が・・」
「早く行って!あ、貴方はこちらですよ」
「・・・・」
「・・・・・」
「嗚呼・・・ケルベロス、なんて可愛いんでしょう!」
「ナーオ!」
「お顔も凛々しくてとっても素敵ですよ。きっとおりこうさんなのでしょうね。あちらと違って。」
その頃のあちら
「ちょ、お前ここ嗅いでみ?これボスのにおいね。偉いの。わかった?」
プイ!
「なんでそっぽ向くの!?」
カッツェ「臭いからでしょうね」
「ボクだってノミのついてるお前なんかやだニャー!出直してこいニャー!」
「(池に落としてやる)」
「あ、言っておきますがその猫にノミはいませんし、貴方よりマシです」
「カッツェたんも黒いヌコたんも忙しいんだって。仕方ないからプポが相手してよ」
「ウギャー!!!(死ね!!!!)」
「うわぁ!!!ちょ、怒んないでよ!!ごめんってば!!!」
そしてカッツェの元へ行くプポ
「ニャー(美人ちゃん!)」
「ニャー(かまって!)」
「貴方の主人はあの馬鹿ですよ。あっちへおゆきなさい」
「ナオーン(キミがいい!)」
「私は嫌です。ケルベロスみたいなおりこうさんなら別ですが」
「ナーオ(そんな事言わないでよぅ。おりこうにするから)」
「ああもう・・・ほんと・・・」
「あの人も貴方も世話が焼けますね。ほら、お手入れしてあげますから」
「(きもちいい!もっとして!)」
ケルに続いてプポまでも手なずけてるカッツェ。
一方、フェンリルはというと
「シャーッ!!!!(寄るな!)」
ものすごい勢いで拒否られていた
「ウヒャヒャ!!もう怖くないもんねー!しかもシャーッって!赤い彗星かよwプギャー!!」
*拒否られ過ぎて頭がおかしくなっています。お見苦しいですがどうかご辛抱ください
「ボクのしつこさは世界一ィ!懐いてくれるまで追いかけちゃうぞぉ!」
「(誰が懐くか)」
「ほーら、おやつだぞー!おいしーよ~!」
クルッ「(よこせ!!)」
「ほーら!おいちいね!抱っこさせてくれたらもっとあげるんだけどなぁ~」
「(フン!この程度のおやつでだまされるかバカ!)」
「ちょっとぉー、まだ足んないの?ほんとガメツい!・・もうわかったよ!今度高級おやつ買ってくる!それでいいでしょ!ほんと、誰かさんにそっくりなんだから!」
「誰にそっくりですって?」
「いえ!なんでもありません!」
「ああ、言い忘れてました。私、猫語が話せますから。」
「(ケルのちくり魔・・・!)」
「(あーこわかった!)・・・プポー、お前はこれでも満足だもんね?」
「ニャー!(なんでもいい!!ちょうだい!)」
「これ食べたら抱っこさせてね?いい?」
「ニャー!(うんうん!)」
「じゃあ、はい!お食べ!」
「モグモグ(じゃ、また!)」
「あ!!待て!!!」
「うへへー!捕まえた!」
「(しくった・・・)」
「プポ可愛いねぇ!モフモフだよ!うは!たまんない!可愛い!あ、ちょ!どこいくの!!!」
「プポー、またおやつあげるよー!戻ってきて~」
「おばかですねぇ、安いエサに釣られたんですか?」
「(うん)」
「うふふ。私もそのクチです。お互い様ですね」
「(そうなの?)」
「ええ、次はもっと高いものを強請るつもりです。貴方のおやつも買わせておきますから」
「(ありがとう!)」
【現在のカースト】
カッツェ
ケル=プポ
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おやつ
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フェンリル(最下層)