最凶ウサギ現る
早朝、狼邸
なんかいた
そしてじっと玄関の前に立っているかと思えば
勝手に入ってきた!
「ん?なにあれ」
「あれ?確かこっちの方に『ケルベロスには挨拶しましたか?』
「あ!いた!!ヌコタン知り合いなn『アーン?この黒猫がお前の主人か?狼だって聞いてたけどよ』『そうだったら良かったんですけどね、残念ながら違います』
「おーーーーーい!ボクの話聞いてr『じゃあ主人はどこだ?挨拶しとかねーとな』『ああ、別にいいんじゃないですか?』
「主 人 は こ こ で す よ !!!!」
「アーン?お前がカッツェの旦那か?パッとしねーな」
「はぁぁぁぁ!?なにコイツ!!」
「・・・ちょっと!誰?あのナマイキな着ぐるみ!」
「ラパンという子ですよ。着ぐるみを着ていますが中身も兎です」
「で!そのウサギ人間は誰なの!?」
「甥っ子です。近々預かると言っていたでしょう?」
「は!?アレが!?・・最悪なんだけど!!」
「最悪なのはこれからですよ。金持ちのボンボンで我侭放題の子ですから。私は慣れてますけど」
「ぬゎーにがウサギだ!!!ボクはオオカミなんだからね!いざとなったらポイッと捨てちゃうんだから!!!」
フェンリルがゴミ箱相手にウサ晴らししている時、ラパンはというと
「オイ、テメー。ノミついてんぜ?」
プポーネに挨拶をしていた
そして洗浄
「オレ様はな、困っているヤツを放っては置けないんだ。わかったかアーン?」
生意気なだけでなく世話好きでもあるようだ!
「ちょっと!!ラパン!!なにしてんの!!」
ボスッ!いきなりラパンを呼びつけ枕で殴るフェンリル
どうやらこの家での上下関係()を叩き込むらしい
「ヌコタンの甥っ子かなんか知らないけど、ココではボクがボスなの!」
果たしてラパンは大人しく聞き入れるのだろうか
「ファーッハッハ!枕投げでオレ様に勝とうなんて100万年早いぜ!!」
聞き入れるどころか遊びと勘違い。ラパンは人の話を聞かないのだ!
「オラよ!これで終ぇだ!」
「あるぇ~~~!?」
ラパンはこう見えてスポーツ万能なのだ!
「もう!食事に呼んでもちっとも来ない!二人とも後でおしおきです」
「ラパンちゃんがぁ~邪魔するんだもん!」
「アン?オレ様の所為じゃねーぜ。枕投げ仕掛けられてよ、つい夢中になっちまった」
「言い訳は結構です。・・あと貴方、ラパンと仲良くして下さいね」
「仲良くしてるもん。ねー?」
「ああ!コイツ意外とおもしれ-な?オレ様気に入ったぜ」
「・・・(なにこの子!ボクの嫌味が通じないの!?)」
「そうですか。それならいいのです」
「嗚呼・・洗浄器が壊れてしまいました。修理して下さい」
「えー、また~?」
「・・あ!この音楽アイス屋だ!」
「アイスは修理が終わって仕事着に着替えてからです。」
「オレ様は先にいくぜ!」
「あ!ちょ!ずるい!!」
「おい!今朝はありがとな。今日もいつものくれ」
実はラパンは引越しの際アイス屋の車に乗ってきたのだ(ラパン篇6日目参照)
「あ!ラパン様!・・今日は更に高級なアイスをご用意しました!」
「じゃあそいつな。金はいつもの10倍払ってやるよ。送ってもらったしな」
「ら、ラパンさま~~~!!!」
「あーもうズルイ!!・・てか何そのアイス!見たことない!!」
「コイツはオレ様専用アイスだぜ?」
「なにそれ!!!」
「ねぇねぇ!ボクにも同じのちょうだい!」
「・・・・・・・は?」
「だーかーらー、ラパンちゃんと同じのちょうだいって言ってるの!」
「ラパン様は超!!お得意様なんだよ。VIPなの。わかる?タカり屋とは違うの。わかったらこれでも食っとけ」
「・・・・」
「何だよその顔は!・・・そういやガキん時も同じ顔したよなお前。もうマフィアも子供相談室も怖くねーからな。脅したって無駄だぞ?」
「・・ここの売上が裏金として北リバービューに流れてるって噂を流す」
「北リバービューってどこだよ!?・・ああもうめんどくせえ!ホラ持ってけよ!あ、それ返せ。二つはやんねーからな!」
「あ~おいしい!スペシャルうさちゃんアイスチョーおいしい!」
「・・・お前は次の瞬間アイスを落とす」
「は?何いってんの?全部食べるし。超おいしいし。」
「・・・・」
「オレ様の言った通りだな」
ラパンは先を見通す眼力をも有しているのだ!
夜。ギグで荒れるフェンリル
「用も無いのに暇人共め!暇なら歌でも聴いて行け!
今日の新曲は"糞いうさぎ"・・・いくぜ!!
クソいーうーさぎーマジで帰れよー
お前なんかはー強制送還ー
クソいーうーさぎーマジでなんなの
我が物顔でーウロつくんじゃねー
「あとメガネはーヨメにちょっかいー出すなー」
その頃の楽しそうな二人↓
「オレ様は氷の王だからな!オレ様の氷像は高く売れるぜ?」
「いつ氷の王様になったんです?兎の王様でしょう?」
「どっちも正解だぜ」
「はいはい」
「手切れ金の~つもりか~」
「・・・ふぅ、こんなものですかね」
「あ、帰って来たみたいだぜ?出迎えてやらねーのか?」
「いいんですよ。いつも犯堕の所に直行ですから」
「パンダー!帰ってきたよ!・・ってあれ・・・
何なのこの部屋・・・」
・・・どんどんラパンに侵食されていく狼世帯!一体どうなる!?
次回「うさぎ王ラパン ~好物は肉~」お楽しみにね!