4日目 除霊機を売りつける坊さん

次の日

「いいな、幽霊がいたら捕まえろよ?そしてオレ様に報告しろ。わかったな?おマル」

やっぱり幽霊が気になってしょうがないラパンは護衛の為犬を買ってきた。・・が、犬はやる気がないようだ

「クゥーン?」

「クゥーンじゃねぇ。ワン!だろ?」

「・・・・」

「なんで黙るんだよ。やる気ねぇのか。」

「・・・・」

「いいか?オレ様の所に来たからには甘えは通用しないぜ。」

 

通用しないのは言葉なのだが、ラパンは気付いていないらしい

「・・チッ!オレ様はいまから人を探してくる。留守番しとけよ」

(・・・わざわざお父さん犬に似たの買ったっつーのに喋りもしねぇ・・・)

 

 

 

 

期待を裏切られ、ブツブツと文句をたれながら商店街へ来て見るとベンチに見知らぬ人物が

さっそく声を掛けるラパン

「おい、なにしてる」

「・・・別に」

「お前新入りか?オレ様はここを支配しているラパンだ。挨拶は?」

「(なんだ、ガキか)」

「無視とはずいぶんじゃねーの。フン!度胸だけは認めてやるよ。

・・・ところでゴーストバスターズ知らねーか?

「映画のか?」

ちげぇ!本物のだ!仕事を頼みてーんだ」

 

「・・・・・・話してみろ。」

 

 

 

「・・というわけだ。あれから部屋の空気がおかしくて仕方ねぇ・・・恐ろしい・・・」

「(アホかこいつ)そのぺロとかいう奴の怪談話でビビってるだけだろ」

「ちがう!」

 

「ウチの犬だって様子がおかしいんだぜ。喋りやがらねぇ」

「犬は喋らない」

お父さん犬だぜ?まぁとにかくゴーストバスターズか坊さん知らねぇか?」

「俺は坊さんだ」

「坊さんはハゲてるだろアーン?」

「生臭坊主だからな」

「もう臭くていいからオレ様ん家に来い。金はある。あとパンダカーもな」

 

 

 

 

 

 

そして夜

「金持ちなら話は別だ」

ストレイはアップをはじめたようです

ピピピピピ!

「・・・来たか。」

 

 

「おい!今すぐ来い!!お父さんの様子がおかしい!!さっきから落ち着きがない!」

「わかった。今行く。とりあえず落ち着け」

「これが落ち着いてられっかよ!!!いいか・・?

 

あとすげぇ尻尾振ってる。きっと霊を追い払ってんだぜ!」

 

 

そしてようやくストレイが到着

「(あー、ねみぃ・・・)ここか?」

「よく来てくれたな!早速除霊してくれ!」

 

 

 

「・・・ざっと見て回ったけどな、いねぇから安心しろ」

「ほんとか・・?安心して寝てもいいのか・・?」

「ああ、それだがな・・・

 

「今はいねぇがとりあえずコイツを持っておけ」

「なんだ?そいつは」

バンシー除霊機って奴だ。ゴーストバスターズも使ってるぜ」

「マジで!!!」

「しかもスイッチを押すだけで素人でも簡単に除霊が出来る。買うか?

 

即    答。

「そうか。コイツの値段と俺の出張費、しめて500万シムオリオンだ。支払い方法は?」

「それくらいなら今キャッシュで払うぜ!」

「(!!)」

金持ちとみるや途端に家具の品定めを始める。

 

引越し早々ボロい商売を見つけたストレイであった