7日目 隠れた性癖
昨夜はまたしても野宿だったフェンリル。
今夜こそ機嫌を直してもらうべくカッツェに話しかける
「カッツェちゃーん!」
「・・・・」
「ねぇってば!」
「・・・・」
「無視しないでよぅ!」
「・・・・」
「カッツェちゃ・・「馴れ馴れしく呼ばないで下さい!」
「何をそんなに怒って・・「怒りますよ!愛してるとか言いながら働きもせずまぐわう事ばっかり考えて、挙句旅先で女性を口説き回しては私へのお土産がアヒル隊長ですからね!」
「俺、カッツェちゃんの為に働き始めたんだよ?」
「どうせどこかの女性のヒモでしょう!?貴方にお似合いですよ!」
「ちがうもん!スナック菓子の売り子だもん!!」
逆ギレしてカッツェを枕で叩くフェンリル。
それにしても大きく仰け反るカッツェ。
枕で叩いたのはお尻(しかも極めて軽く)だったのだが・・・
「・・やりましたね・・」
「・・え!?」
フェンリルの死亡フラグが立ってしまった!
カッツェのこうげき フェンリルに 666のダメージ!
カッツェは怒っている
カッツェのこうげき フェンリルに 666のダメージ!
カッツェはまだまだ怒っている
カッツェのこうげき フェンリルに 666のダメージ!
カッツェはものすごく怒っている!
「絶対に!許しませんからね!」
「ごめんよぅぅ」
枕でひと叩きした結果がコレだ。恐ろしい。
フェンリルのHPはもう1しか残っていない。瀕死!
一方的な殴り合いが終了。
険悪な雰囲気になるかとおもいきや・・・
「(あ~こわかった!・・・でもちょっと気持ちよかったハァハァ!)」
発情♂してしまったようだ。
死に際に性欲が増す話は本当らしい。あと隠れ性癖(M)も露呈してしまった。
一方カッツェの方も落ち着いたのか、コーヒーで一服したい気持ちになっている模様
「カッツェちゃん」
「ハァ・・・今度は何ですか?お茶が飲みたいのですが」
「星を見ようよ」
「・・・・・・・」
「綺麗な星空ですね」
先程までの鬼の形相から一転、穏やかな表情のカッツェ
フェンリルはその表情に見惚れている
そしてカッツェの手に自分の手を重ね・・・
「!」
「さっきはごめん。・・・痛かったよね」
「・・・」
「君が許してくれるのなら、どんな事だってするよ。
・・・アタマ坊主にしろって言うなら剃るよ。むしろ陰毛まで剃るよ。ていうか陰毛は剃って欲しいかな。あ、剃られたいね。うん。」
「フェンリルさん・・・
私、なんだかベッドで横になりたくなってきました」
先程の愛の言葉が効いたようだ!
「ココをこうするといいんでしょう!?このマゾヒスト!!」バシッ!!
「痛!・・でもイイ・・!!!」
新たなる愛の新境地を切り開いた二人であった・・・
~Fin~ と思わせて続く。