6日目・後半 体臭は消せない
運命のイタズラ?
フェンリルが選んだのはストレイのいるバー
どういう展開になるのか
一匹になってしまった狼と
一匹の野良猫
そしてストレイとフェンリル、二人の運命の歯車が回り始める・・・
出会ってしまった二人。
「ねぇ、そこの君!」
「・・・・」
「君に一目惚れしたんだ。今夜は君のベッドで眠りたいんだ」
ロマンスの始まりか。通りすがりの男も何か感じたようで、すばやく走り去る。
が。
「死ねよナンパ野郎。きめぇ。そして臭ぇ。寄るな。」
「なぁに!?カマトトぶっちゃって!それに臭くないもん!フェロモン♂だもん!」
ロマンスどころか罵りあいが始まった。
ピリリリ!
「おい、携帯なってるぞ」
「あ!僕のジュリエッロ(宝石)からだ!!」
どうやらカッツェから掛かってきたらしい。
「恋人いるんじゃねーか鼻たれが。」
「ちょっとそこで待っててね!僕のステッリーナ(お星ちゃん)!」
「待たねーよ!クソったれ!」
「よーし!ニャンニャン♂してニャンニャン言わせちゃうぞ~!猫相手だけに!!」
お星ちゃん攻略はまたの機会に!とりあえず宝石ちゃんの元へ急ぐフェンリル
しかし何故カッツェは電話してきたのか。
なんだかんだ言いながら、意外にもこの狼を愛していたのだろうか?
どうやら違ったらしい。
「さっさとコンポ修理して下さい。直したら今夜は泊まってもいいですよ。」
「ニャンニャンしてもいい?」
「あ、ベッドは別ですから。修理屋風情がおこがましい。」
「・・・ニャンニャン・・・」
「キャンキャン言わせてあげましょうか?」
「あ!いま直します!スグ直しますんで!」
「胸糞わりぃ・・なんだあの臭いナンパ野郎・・・」
家には着いたが悪夢を見そうで眠れないストレイ。
再びフェンリルと会う日は来るのだろうか。
あとどうでもいいが、フェンリルはどこでもクソミソに言われる運命らしい。
臭いから仕方ない。