6日目・前半 章ちゃん
翌朝。寝袋で一夜を明かすハメになったが、なんとか朝日を見ることができたフェンリル。
早速カッツェのご機嫌伺い
「ブオン ジョールノー!ボクの子猫ちゃん!」
「小汚い狼ですね。どこから入ってきたんだか。」
怒り冷めやらぬカッツェ。
こうなったらもうアレをするしかない!
「君のバラ色の唇で(道徳的♂規制)されて~」
地元イタリアで鍛えたハレンチ弾き語りで許しを請うフェンリル(自作)。
はたして効果はあるのだろうか?
「しけた歌ですね」
ダメだった。
それどころか家を追い出されてしまった!
家を追い出されたフェンリルは友人(章ちゃん)に泣きつく事にした。
「・・チャオ・・・・・っヒック!」
「アチャー どうしたのよ一体。つーか汚ねぇな」
涙と鼻水まみれの挨拶だったが章ちゃんは快く受け入れてくれた。優しい。
そんな章ちゃんに、今夜の寝床を確保すべく交渉する
「今晩泊めてくれる・・・?家を追い出されて・・・」
果たして章ちゃんは泊めてくれるのだろうか。
「あ 無理だわ。」
こっちもダメだった。
「そんなァ~!俺、昨日も野宿だったんだよ!!」
「いや、知らない。」
章ちゃんは優しくも厳しい人なのだ。
「なんだよぉー・・今日一日くらい「それよりフェンちゃん、バンド組まねぇ?」
泊めてはくれないがバンドは組んでくれるらしい。やはり章ちゃんは優しい。
「えー・・そんなんいいよ別に。泊めt「バンド名何にする!?決めてよ?」
優しいだけじゃない。章ちゃんは有無を言わせない説得力の持ち主でもあるのだ。
「・・・じゃあモンスター♂コックスで・・・」
「いいね~!怪物的♂男性器ってワケね!」
変態的♂ネーミングにもOKを出す。それが章ちゃんの流儀だ。
「なにがバンド組もうだよ!!俺はベッドで寝たいだけなんだよぅ!!」
車(家)に置いていたスーツに着替え、夜の街で一夜を明かすことに決めたフェンリルは
泣きながら車を走らせる。
そして着いた先でフェンリルはある人物と出会う事になるのだ。