10日目 祝いと呪いと血と痔
クズ男の結婚式にこれだけの人が集まる不思議!
ちなみに女性客はほぼフェンの元カノだ。神経を疑いますね!
そして元カノ達に見守られ(?)ながら指輪交換
「カッツェたん・・・!ボク最高に幸せだよ!」
「この指輪の値段は一千万シムオリオンです。
請求書が届きますからお支払いの方よろしくお願いしますね。」
「一千万でキミが独占できるなら安いもんだよ!!」ちゅううううううう!
と、冷静さと優しさに定評のある章治マンが一言。
「フェンちゃん!!ホームレスになっても大丈夫よ!俺ん家の犬ハウス空いてるから!」
「最高に幸せ・・ねぇー、アイツ、アタシと初めてヤッた時もそう言ってたわ。クズが。」
「私の時もよ・・・血をくれるって言うから抱かれてやったのに、いざ吸おうとしたら逃げたわ」
「本当にクズだな。お前ら良かったな、結婚しないで。」
結婚式の舞台裏。こんな事にならないよう、皆は身奇麗にしておこうね!
「さぁ!ケーキ入刀だよ!そして今夜ボクはキミに入刀!なんてね!」
「ケーキを喉に詰まらせて死んで下さい。あぁ、それとも私が入刀しましょうか?」
「え~!ボクの初めてを奪っちゃうの!?ちょっと興味あるかもしんない!」
「違いますよ。ナイフで心の臓をですよ」
「あー!ごめんなさい!!まだ生きていたいの!」
「(夜道に気をつける事ね・・フン!)」
そしてフェンとカッツェの結婚式は無事に(?)終了
リビングでは、なにやらカッツェとストレイが話している模様
会話の内容は何なのだろうか?
キッチン前では修羅場が繰り広げられていた
「エルヴィラ!そんな怖い顔しないでよ!」
「このヤリ逃げ男・・・さっさと血をよこしなさいよ・・・」
「あげたいよ!?でもさ、ボクもう奥さんいるしね!?今更ヴァンピーロにはなれないよ!」
「じゃあカラダのどっか切りなさいよ・・・そこから出た血でもいいのよ」
「そんな!ボク痛いの苦手なんだよ!じゃ、じゃあこれはどう?
今後もしボクがカッツェたんにブスリ♂されて切れ痔になっちゃったらさ、そこから血が出るでしょ?それを舐めたらいいんじゃないかな?ね、どう!?」
「それアンタが喜ぶだけじゃない!!!」
耳に痛いストレイの言葉。
そんな事カッツェ自身だって知りたい。
カッツェは恥じた。こんな風に言われる男に少なからず恋してしまった事を・・・
しかし恋してるだなんて言えない。だって恥ずかしいもん。
「まぁ、保険金目的ですかね」
こう言うしかない。だって半分は本心だもの。