アイスと秘密基地
今日も今日とてご快眠
「フェンリルー!ご飯よ~起きなさ~い」
「(ピチピチのランニングウェア・・・ムニャムニャ・・・)」
「んもー。・・・今日はすっごい美味しいワッフルよ~!」
「ううーん・・・いま行くー!!」
「よ~し、マンマ頑張っちゃう!」
「・・・マンマ、これ何?死兆星がみえるんだけど」
「名付けてyouはshock!ワッフルよ。」
「ショックすぎるよ。うんこだもん、これ」
「ええ、間違い無くうんちね。でも食べ物は粗末にしちゃ駄目」
「明日はパスタにしてね・・・!」
「・・・ふー、死ぬトコだったよカテリーナちゃん」
「ああフェンリルくん!わたしのキッスで助けてあげるわ!」
「おっぱいもさわらないとボク死ぬかもしんない」
「フェンリルくんにならさわられてもいい!さわって!」
「ちくびも吸っていい?ミルク出る?」
「いっぱい出るわ!だからいっぱい飲んで!」
ザ・一人芝居
そしてアイス屋は今日も巡回
「・・・今日は坊主いない・・よな?」
「・・・いない!今日は家にいやがるんだな・・・よし!今なら隣の家に売りにいける!」
「・・・」
「ンフ。今日はいないと思った?」
「・・・やっぱり来たな・・・って・・思いました・・・」
「だろうね。」
「それにしても種類ぜんぜんふえないね」
「そうだね・・・」
「うーん、今日はどれにしようかなぁー」
「・・あ!チョコはどうだ!?まだ喰ってないだろ!?一番安くてお手頃だぞ!?」
「パーパのチンチンとおなじ色だからヤダ」
「マジで!?そんな黒いんだ!?親父すげくね!?」
「ボクのはまだピンクなんだ。おじさんは?」
「おじ・・!・・・うん・・まぁまぁ黒いかな。親父さんほどじゃねーけど」
「まだまだだね」
「ハァァ!?」
「おっと、まだ行っちゃダメだよ。不良品だったらこまるから」
「わかったよ・・食い終わるまでここに居るよ・・」
「(ほんっと腹立つわ~・・・親の顔見てみたいわマジで)美味いかー坊主ー」
「んむんむ・・・うんーおいひいー」
「そりゃ良かった!じゃあな・・「うわぁああああー!!!!」
「な・・!どうした!坊主!!!」
「じ・・・地面に・・・地面におちた!!!!ボクのアイス・・・!!!!」
「(ブwwwwざまぁwww)そりゃ残念だったな!」
「うう・・・アイス・・・ボクの・・・・」
「・・・・・・・・・・・・坊主、ちょっと来い。」
「おじちゃん・・・」
「いいから食え。ウマイから。試食させてやる。そんかわり今度からお兄さんって呼べよ?」
「ちょっ、おま・・・えええ!!??」
「だってこれいちばん安いヤツでしょ?ボクが落としたのはいちばん高いウサギさんだもの」
「そもそもお前が落としたんだろが!?」
「だってあれ、ちょっと割れてたもん。落ちるよ」
「うそつけ!ちょ、返して?それ!」
「ヤダ。試食してくださいっておじさんが言ったんでしょ」
「ッアーー!マジこのクソガキ!腹立つ!あーもう!俺が馬鹿だったわ!っあー!!」
「あー面白かった!」
さんざんアイス屋いじりした後、今度は公園に来たフェンリル
「章ちゃんはまだ来てないなぁ」
今日は章治とここでサッカーをする約束をしていたのだ
仕方ないので公園にいたおねえさんとおしゃべり
「おねえさん泥棒?」
「ずいぶんと直球ね」
「だって盗まれたもん。・・・ボクのハートをね!」
「うふ!ばれた?」
「バレバレだよ~!」
「ところで坊や、お金持ちの家知らない?」
「お金持ちかは知らないけど、そこに座ってるおじさんの家はどう?」
「あんたァ~~~~~!!!そこで何してんのォォオオ!!!!」
「これはお前その、なんだ・・・お、落ち着・・・痛い!!た、たすけてくれ~~~!」
「無職のくせに公園なんかで遊んでるんじゃないよ!!」
「・・・・獰猛な番犬がいるみたいだから辞めとく」
「うん。それがいいね」
「フェンちゃん!ナンパは成功したー?」
いつのまにか章治が来ていたようだ
「ううん、夫婦喧嘩みてた」
「マジで?・・・あ、うんこ漏らした。パンツ替えてくる」
「じゃあここで待ってるね」
そしてホジョも登場
「(これ乗っていいのかな・・?)」
「あ、ホジョじゃん。一緒遊ぼうよ」
「うん。ところでこれ乗っていいのかな?さっきの子戻ってくるっぽいけど」
「いいよいいよ!章治いいやつだから!あとで紹介する!」
「「ひゃっふー!!!」」
「ねぇホジョ!章ちゃん戻ってきたら三人で秘密基地いこうよ!」
「いいねー!いこーぜ!男の集まりだな!」
「そうそう!男の集まり!」
ホ「え・・マジで・・?」
フ「うん。幼稚園の時にね!」
章「オレは小1の時だね。もしかしてホジョ・・・まだ?」
ホ「い、いや!たぶんした事ある!あ~、アレ?あ、俺も小1だった!うん。」
フ「じゃあさ・・・どんな味だったか言おうよ」
章「給食のカレーの味だった。ちょっとガッカリした」
フ「ボクはピザ味だった!ちょっと油でぬるぬるしててドキドキしたよ!」
章「フェンちゃんヘンタイ!・・・で、ホジョは?」
ホ「・・い、いちご!!!!」
フ・章「「(・・・した事ないなコレ)」」
三人は大変盛り上がった模様
「フェンリル!遅かったじゃない!マンマ心配したのよ?」
「そこの公園で章ちゃんとホジョと男同士だけで話してたの!」
「どんなお話?」
「うんとね、初めてのチュウのお話とか!」
「あら!オマセさんね!」
「でね、ホジョがした事ないのにしたっていうんだよ!ウフフ!」
「まぁ!でも男の子が見栄を張るのは当然よ~!可愛いわね」
「うん、可愛かったよ!だって一生けんめいなんだもの!
だから章ちゃんもボクもしらんぷりしたんだ!」
「そうそう、それでいいのよ!優しくしてあげなさいね?」
「うん!友達だからね!」
ちなみに章治宅でも同じ会話が繰り広げられていたのだが、ホジョは知る由も無い。