おっぱい戦争

今日もお天気!さわやかな朝!

「さっき携帯鳴ってたけどお友達?」

「ああー・・うん、そうだよ。マンマ、ゴミ出し終わったら遊びに行っていい?」

「いいわよ。だけど遅くならないようにね」

 

 

「坊主!アイス屋が来てやったぞ!」

 

 

「なんか用?」

いつもなら飛んで駆け寄る程なのに・・一体どうしたというのか

「・・・え?なにそのテンション・・・ちょっと寂しいんだけど・・・」

 「ボクいそがしいから。じゃあね」


「ちょちょちょ、ちょっと待って?まじで今日スルーなんだ!?」

「しつこいよ。なぁに?今日も買って欲しいの?」

「買った事ねぇじゃん!?いつもタダ食いじゃん!?おじさんビックリ!」

「あーもう、そんなにヒマなら送ってよ」

「ハァァ!?どこに!?つかこれタクシーじゃねぇから!!」

中央公園に行きたいの。でもちょっと遠いでしょ?もし歩いてって途中で誘拐されたら

乗せてくれなかったおじさんのせいだよ」

「あーもう!!わかったよ!!!乗れよもう・・・!!!」

 

 

「じゃあねー」

「帰りは迎えにこねーからな!クソガキ!!」

アイスこそタカられなかったが足に使われたアイス屋、捨て台詞を吐いて去る。

・・・と、その後ろからずっと付いてきていた車がまだ止まったままだった。

明らかに不審車両である。・・・まさか・・・


ヤバい!!!さらわれる・・・・!!!

 

 

 

ムギュ。

 

「フェンリル!!!」

「・・・・・・パーパ!!」

 

不審者はなんと父だった

そう、フェンリルは父に会うため急いで来たのだ。

 

父と息子、久々の対面

「パーパ、なにそのかっこう。へんたいに見える」

変態じゃなくて変装だよォ~。マンマに見つかったら超怒られんじゃん?・・つかね、知らない人の車とか乗っちゃだめでしょ?パーパ心配でずっとつけてたけどさ」

「知り合いのアイス屋だよ。よわっちいからボクのいう事なんでも聞くの」

「ダメ。それそのうちオレのアイス棒をうんたらかんたら~とか言い出すって。危ない」

「パーパの頭の中がキモい」

「なに?赤ん坊ん時オシリ甘噛みしたの恨んでるの?だって可愛かったんだもん」

 

「それより仕事は?まさか辞めて追っかけてきたの?」

「ちょ、それ言うなや~!・・・マンマには黙っててね?パーパ死にたくないから。

 

「ホラ!パーパと遊ぼ!プールいこ!プール!」

「パンダ帽子はかぶらないのー?」

「マンマいないから大丈夫!」

 

 

「息子よ・・・よく見ておくんだぞ。パーパのかっこいい水着姿を!」

 

 

バシャン!「キモい!」

「ちょ、なにするの!?かっこいいでしょ!?これ着たらモテモテだって!」

バシャン!「キモい!」

「うわっ・・ぷっ!!!ちょ、大人になったらお前にあげるから!!」

バシャン!「いらない!」

 

「あら!ハンサムねぇ!素敵な水着も似合ってるワァ~~」

 

ゴボゴボ 「(ホラ!モテモテ水着だろ?あとイイケツしてる!)」

ゴボゴボ 「(ほんとだ!そしておしりおっきい!)」

父と息子、プールを邪に満喫

 

 

 

今度は砂浜へ。プールで遊びすぎたので、だいぶ夜もふけてきた。

「はー!プールおもしろかったな!今度は釣りでパーパと勝負だ!」

「はは!いいよ!」

 

息子は捕れた魚に、父は息子に流れる漁師の自分の血を感じて喜ぶ。

幸せなひと時

 

しかし別れの時間は容赦なくやってくるのだ

 

「パーパ、ほんとにいっちゃうの?」

「マンマが許してくれたらまた一緒に住めるよ。それまでマンマを大事にね?」

「・・・許してっていうか、マンマのおっぱい触らなきゃいいだけだよね?

そう、そもそも別居の理由は父が盛り過ぎの為なのだ。

「あーあ。せっかく感動させようとしたのに台無しになったね?がっかりなんだけど。あと触るなっつっても無理だから。あったら触るよね普通さ。

「ボクが大きくなるまで待てってマンマ言ってたじゃん」

「無理。あとお前のじゃないから。もう吸い終わったでしょ?パーパに返して?

「ヤダ。パーパもう帰っていいよ。ボク家に入る」

 


 

「ハァ~~!腹立つわぁ~!生意気な口きいちゃって!誰に似たんだか」

「パーパに似たのね」

「!!!!」

 

「マンマ!会いたかったよう!うっう・・」

「やっぱり追いかけてきちゃったのね・・仕方のない人・・」

「せめてフェンリルには会いたくて・・・ほんと、エッチな事とか全然考えてなくて・・今だってコッソリ帰るつもりで・・・」

「それにしては大きな声で話してたわね?あと・・当たってるわよ

違う!それさっき釣ったウナギ。ホントだよ。」

 

「あ、入れてもらったんだ」

「うん!」

 

「ちょっとフェンリル寝かしつけてくる!」

「今日フェンリルは私と寝るのよ」

「いいって!たまには息子と寝させてよ。ね?」

「ボク、マンマと寝たい。パーパと寝たくない」

「だーめ!パーパと寝よう。な?」

 

 

「っ・・・ハァッ・・・ハァッ・・・もう疲れたんじゃね!?ね!?」

「ボクまだ眠くないよ。枕投げだいすきだもん。もっとする

「ちょ・・ね、もう勘弁して?本読んだげるから。ね!?」

 

「・・・で、いつになったら寝んの?お前」

「まだ寝ない。寝たらパーパ、マンマのとこに行くでしょ」

「行かないって。ずっとココにいるって」

「ウソ。」

「ウソじゃないって。・・ねんーねーんーころーりーよー、おこーろーりーよー

「ヘタクソ」

「くうーきーをーよんーでーよー、はやーくーねーてー」

 

「(父の勝ちだ、息子よ。・・そして起きろ、もう一人の息子!)」

 

「フェンリル寝たよ!」

「貴方は?フェンリルと寝るんじゃなかったの?」

「ボクを寝かしつけるのはキミの役目だよ。ヘヘッ!」

 

 

「(バカめ)」

寝たふりをしていたフェンリル。さぁ、どうする!?

 

 

 

次回もお楽しみに!